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どうでもいい冗談について

 例えば、先輩社員に何か教えを乞うた時に「いいよ、ただし授業料五万円ね」といった、愚にもつかないしょうむない冗談を聞かされることは会社勤めをするうえで避けては通れないのだけれど、相手がそう望んでいると分かっていても「五万円!?そんな殺生な~堪忍してつかぁさいよ~あとで陰茎をこすってさしあげてますから~ご主人たま~」なんてくねくねしなを作りながら言ってあげるほど私は優しくはない。お母さんじゃないから。かと言って正直に黙れ糞馬鹿酢豚野郎なんて言った日には先輩に向かってなんて口を聞くんだ少なくとも酢は無くてもいいだろということでクビにされてコンビニ店員にくねくねしなを作って廃棄の弁当を手に入れる生活をすることになるかもしれずそれも良くない。ということでそうした場合、私は真顔のまま「分かりましたあとでATMにダッシュしますわ」くらいに軽めに乗っかって返事をするのだけれど、くねくねを想定している相手から見るとその態度がマジにしか見えないらしく「ちょ、ちょ、いや冗談だから、冗談。困っちゃうなァ、Joke(ジョーク)、知らない?」と言われてもう少しで田原総一郎聖徳太子くらい知ってるとキレた人みたいになりそうになることが多い。ただ、自分はユーモアに長けているのだという自負も無いし、常に抱いている「俺に何も期待しないでくれ」という希望にも沿っているので、そのまま甘んじて冗談の通じない人であることを受け入れて日々を過ごしている。